2011年11月14日月曜日

SCOMのワークグループにいるPCの追加方法 その1

SCOMでワークグループに存在しているPCを監視するためには、CA証明局が必要です。

ここでも数度にわたるトラップがあったので、手順込みで書き留めておこうと思います。

まずは、大まかな手順ですが、

STEP1. ワークグループにいるPCにSCOMエージェントをインストール

STEP2. 証明書を生成

STEP3. ヘルスサービスの再起動

STEP4. SCOMホストで、保留中の監視から許可

といった流れとなります。

 

流れを見て頂くと分かりますが、証明書を生成する部分がありますので、ここでは、証明局を立てるあたりの話からしたいと思います。(正直、この辺の話は長い・・・)

 

証明書を生成するには、外部の証明機関を利用するか、自分で証明局を立てるか、どちらかとなります。

証明局は、Windows Server 2008 以降であれば、ActiveDirectory 証明書サービスを利用することになります。

証明局には、2種類あり、スタンドアロンCA(CAとは証明局のこと)とエンタープライズCAがあります。

何が違うかというと、ActiveDirectoryに関連付けされるかされないかという点が大きく違います。

  • ActiveDirectoryに関連付けされないのがスタンドアロンCA
  • ActiveDirectoryに関連付けされるのがエンタープライズCA

と言えると思います。

SCOMをワークグループで使うには、スタンドアロンCAを使うのが、比較的楽ですが、エンタープライズCAを使う場合には、いくつか注意が必要です。

SCOMで使う証明書は、拡張キー使用法(Extended Key Usage)にサーバー認証とクライアント認証が必要です。

エンタープライズCAで、これらを使う場合には、バージョン2証明書テンプレートが必要なのですが、これが用意されているのは、以下のOSだけらしいです。

  • Windows Server 2008 R2、すべてのエディション
  • Windows Server 2008、Enterprise Edition および Datacenter Edition
  • Windows Server 2003 R2、Enterprise Edition および Datacenter Edition
  • Windows Server 2003、Enterprise Edition および Datacenter Edition

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc725838.aspx より引用)

 

私は、Windows Server 2008 Standard EditionでエンタープライズCAを立ててしまったので、バージョン2証明書テンプレートが作れず、ずっとはまってました。

証明局のインストール方法は、別の解説サイトに譲るとして、(希望がある方はリクエストしてくださいね)今回の話は、ここまで。

次回は、証明書を発行する手順について記載したいと思います。



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